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高度生殖医療

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一般体外受精法

 自然の妊娠の場合では、排卵された卵子は卵管で精子と出会い、受精して発育しながら子宮へ着床します。この過程のどこかに問題がある場合には、自然に妊娠することは困難です。
 体外受精胚移植法とは、この一連の過程の受精から胚の発育までを人工的に補助することで妊娠を成立させることができる治療法です。
 体外受精・胚移植法とは、文字通りご主人様に採取して頂いた精子と奥様から採取した卵子を体外で受精させ、分割した胚を奥様の子宮に戻すまでの一連の操作のことをいいます。 体外受精法は、受精させる方法によって一般体外受精法と顕微授精法の2つの方法があります。

体外受精の流れ

体外受精法の流れは、大きく分けて次の6つのステップがあります。

体外受精法の流れは、大きく分けて次の6つのステップがあります。

01.準備
01.準備
02.卵巣刺激法
02.卵巣刺激法
03.採卵
03.採卵
04.精子処理・培養・媒精
04.精子処理・培養・媒精
05.胚移植
05.胚移植
06.黄体補充

 胚移植が無事終了すれば、移植した胚が子宮内膜に着床しやすくなるように黄体ホルモンによって内膜の状態を整える必要があります。黄体ホルモンは、飲み薬や注射薬や膣剤など色々な種類がありますので、患者さん個々に応じて最も有効と思われる用法・容量で用います。 胚移植から約2週間で妊娠判定を行います。

06.黄体補充

 胚移植が無事終了すれば、移植した胚が子宮内膜に着床しやすくなるように黄体ホルモンによって内膜の状態を整える必要があります。黄体ホルモンは、飲み薬や注射薬や膣剤など色々な種類がありますので、患者さん個々に応じて最も有効と思われる用法・容量で用います。 胚移植から約2週間で妊娠判定を行います。

顕微授精法

 一般体外受精法は、精子と卵子を卵管の組成に似た培養液の中で受精させる方法で、精子と卵子自身の能力で受精をさせる方法です。
 しかしながら、精子の濃度や運動率あるいは奇形率が正常であっても全く受精が認められない場合(受精障害)やご主人様の精液の状態がかなり悪い場合(精子の数が少ない、運動率が悪い、奇形率が高い場合など)、あるいは射精精液中に精子が確認出来ない場合で、精巣で精子が造られていることが確認できる場合には顕微授精法の適応となります。
 顕微鏡下に成熟卵子に対して不動化処理した精子を極細のガラスピペットを用いて卵子の細胞質内まで直接送り込み受精させることができます。

 一般体外受精法は、精子と卵子を卵管の組成に似た培養液の中で受精させる方法で、精子と卵子自身の能力で受精をさせる方法です。
 しかしながら、精子の濃度や運動率あるいは奇形率が正常であっても全く受精が認められない場合(受精障害)やご主人様の精液の状態がかなり悪い場合(精子の数が少ない、運動率が悪い、奇形率が高い場合など)、あるいは射精精液中に精子が確認出来ない場合で、精巣で精子が造られていることが確認できる場合には顕微授精法の適応となります。
 顕微鏡下に成熟卵子に対して不動化処理した精子を極細のガラスピペットを用いて卵子の細胞質内まで直接送り込み受精させることができます。

胚盤胞移植法

 近年では、培養液の研究が進み以前には培養が困難とされていた初期胚の長期培養が可能となりました。これまでは、長期の培養が困難であった為、受精した翌日の4分割胚や翌々日の8分割胚を移植していましたが、本来自然妊娠では胚盤胞という状態になり子宮に着床するので、体外でこの胚盤胞まで培養して移植を行なえば胚の選別ができ、より有効なのではないかというコンセプトで生まれた方法です。
 しかしながら、培養液の研究が進んだとはいえ、受精卵の全てが胚盤胞になるわけではありません。おおよそ受精卵の約30%程度が胚盤胞になると言われています。ですから、胚の状態によっては1つも胚盤胞が形成されず胚移植がキャンセルとなる場合もあります。

 近年では、培養液の研究が進み以前には培養が困難とされていた初期胚の長期培養が可能となりました。これまでは、長期の培養が困難であった為、受精した翌日の4分割胚や翌々日の8分割胚を移植していましたが、本来自然妊娠では胚盤胞という状態になり子宮に着床するので、体外でこの胚盤胞まで培養して移植を行なえば胚の選別ができ、より有効なのではないかというコンセプトで生まれた方法です。
 しかしながら、培養液の研究が進んだとはいえ、受精卵の全てが胚盤胞になるわけではありません。おおよそ受精卵の約30%程度が胚盤胞になると言われています。ですから、胚の状態によっては1つも胚盤胞が形成されず胚移植がキャンセルとなる場合もあります。

2段階胚移植法

 胚盤胞移植法に初期胚移植を組み合わせた方法が、この2段階胚移植法になります。
2回胚移植を行い、最初に移植した初期胚(4~8分割胚)が子宮内膜の状態を活性化させ、次に移植する胚盤胞が着床しやすくなるという考えで実施されていますが、はっきりとした根拠はありません。2回胚移植を行う為に移植する胚が多くなり、多胎妊娠が増加する傾向があります。この場合も、胚盤胞が形成されなければ2回目の胚移植はキャンセルとなります。

 胚盤胞移植法に初期胚移植を組み合わせた方法が、この2段階胚移植法になります。
2回胚移植を行い、最初に移植した初期胚(4~8分割胚)が子宮内膜の状態を活性化させ、次に移植する胚盤胞が着床しやすくなるという考えで実施されていますが、はっきりとした根拠はありません。2回胚移植を行う為に移植する胚が多くなり、多胎妊娠が増加する傾向があります。この場合も、胚盤胞が形成されなければ2回目の胚移植はキャンセルとなります。