不妊症と酸化ストレス
酸化ストレス・抗酸化力測定の実施について
当クリニックでは、不妊患者様をはじめとした全ての女性患者様、及び男性不妊患者様に対して「どの程度、卵子細胞や精子細胞がストレスを受けているのか」を明確な指標として酸化ストレス・抗酸化力をデータとして測定提示できるようになりました。
この測定結果は、卵子細胞や精子細胞に特化したものではありませんが、近年「酸化ストレスと不妊症」は大きく注目され科学的根拠も証明されてきています。
卵子細胞や精子細胞が正常に機能するには細胞内のミトコンドリアが正常にエネルギーを発生する必要があります。その際に発生する活性酵素が過剰な状態になったとき、抗酸化力が働いて細胞機能を正常に保ちます。卵子の質低下や精子の運動障害はこの活性酸素が細胞内で過剰な飽和状態になっていることで起こります。この状態を酸化ストレスとして測定します。
検査データは解析レポートとして後日お渡しします。
主にこの検査を受けていただきたい患者様の対象
排卵過程で十分に卵胞自体が育たない方・発育した卵胞が途中で発育を中止してしまう方・排卵時期を過ぎてもそのまま残ってしまう方・卵巣予備能力(卵巣の萎縮、FSHの上昇、AMHの低下)の低下を指摘された方・精子の数が少ない方・精子の運動率が低い方・体外受精で結果が出ていない方・婦人科及びその他疾患を指摘されている方 などが対象になります。
もちろん上記に該当しない方々も、積極的にお受けいただいてご自身の身体のストレス度をチェックされ日常の健康管理や病気に対する予防に対しても重要な目安としていただけます。
検査材料
血液(採血・簡易採血キット)、卵胞液
検査費用
6.000円(ご夫婦でお受けになる場合は10.000円)保険適応はなく、かつ特殊な検査精密機器・検査試薬を必要とします。
検査結果に問題があると判断された場合
医師その他担当スタッフと相談の上、投薬・サプリメント・生活習慣などについてお話していくことになります。
2024年4月 院長